英会話の選び方

フィリピン人講師の訛りは大丈夫?オンライン英会話の選び方

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「オンライン英会話を始めたいけれど、講師がほとんどフィリピン人だと知って手が止まった」 「訛りのある英語を毎日聞いていたら、自分の発音まで変になるのでは」 「せっかくお金を払うなら、最初からネイティブに習ったほうがいいのでは」

大人がオンライン英会話を検討するとき、かなりの確率でぶつかる迷いです。そして、この疑問に対する答えは「気にしなくて大丈夫です」で片づけられることが多いのですが、それだけだと納得できないから検索しているのだと思います。

先に結論を書きます。フィリピン人講師の訛りが学習の妨げになるかどうかは、国籍ではなく「講師個人の差」と「その差をスクールがどこまで管理しているか」でほぼ決まります。同じフィリピン人講師でも、訛りをほとんど感じない人と、癖が強い人がいます。だから選ぶべき軸は「フィリピン人かネイティブか」ではなく、「当たり外れの幅が狭いスクールかどうか」です。

この記事では、①なぜフィリピン人講師が多いのか → ②「訛りがうつる」不安の正体を3つに分解 → ③訛りが問題になる場面・ならない場面 → ④講師個人を見分けるチェックポイント → ⑤当たり外れの幅で選ぶサービスの見方、の順に整理します。

なぜオンライン英会話はフィリピン人講師が中心なのか

理由は大きく3つあります。

1. 英語が公用語として日常的に使われている

フィリピンは英語を公用語の一つとする国で、大学の授業や職場で英語が使われる場面が多くあります。第二言語として英語を身につけた話者が国民規模で存在している、という点が土台です。

2. 国全体の英語力が高い水準にある

EF(Education First)が毎年公表している英語能力指数(EF EPI)の2025年版では、世界123の国・地域のうちフィリピンは28位(スコア569)、対して日本は96位でした(EF EPI 2025年版 プレスリリース・最終確認日:2026-08-24)。「訛りがあるから英語力が低い」ということではない、という客観的な材料になります。

3. 人件費の水準がネイティブ圏より低い

これが、1レッスン数百円という価格を成立させている最大の理由です。ネイティブ講師のみのサービスと比べると、同じ予算で受けられる回数が数倍変わります。話す回数を増やしたい段階の学習者にとって、この差は小さくありません。

つまりフィリピン人講師中心という構成は、「質を落として安くした」というより「英語が使える人口が多い国と、価格の折り合いがついた」結果に近い、という理解が実態に合っています。

「訛りがうつる」という不安を3つに分けて考える

漠然と「訛りが心配」と思っているとき、中身は次の3つのどれかであることがほとんどです。分けて考えると、対処法が変わります。

不安1:講師の英語が聞き取れないのでは

これは実際に起こり得ます。ただし原因は訛りだけではありません。回線の音質、話すスピード、こちらの語彙不足も同じくらい効いています。

そしてこの不安には、逆向きの事実もあります。第二言語として英語を学んだ講師は、ネイティブに比べてスラングや強い短縮形が少なく、日本人にとってはむしろ聞き取りやすいと言われることが多い領域です。実際、初心者にはネイティブの速い英語より非ネイティブ講師のほうが話しやすい、という声はよく見かけます。

対策は明快で、無料体験で自分の耳で確かめる。これに勝る判断材料はありません。

不安2:自分の発音が講師に似てしまうのでは

ここが一番気になる人が多い部分だと思います。正直に書くと、「絶対にうつらない」と断言できる根拠も、「必ずうつる」と言える根拠も、私は確認できていません。習得のしかたには個人差があり、断定できる話ではないからです。

そのうえで、現実的な整理をします。週2〜3回・1回25分のレッスンで浴びる英語の量は、1週間で1時間程度です。日本で暮らしていれば、音声教材・動画・映画・アプリなど他の音源に触れる時間のほうが普通は長くなります。特定の講師の癖だけが自分に定着する状況は、レッスン以外の英語入力がゼロに近い場合に限られます。

つまりこの不安への対策は「フィリピン人講師を避ける」ではなく、レッスン以外の耳の入力を確保しておくことです。音源はネイティブ音声の教材でもニュースでも構いません。

不安3:ネイティブと話すとき通じなくなるのでは

これは順番の問題です。まず言いたいことが英語で出てくるようにならないと、相手がネイティブでも非ネイティブでも会話は成立しません。発音の細部を詰めるのは、話す量がある程度たまってからのほうが効率が良いというのが、多くの学習法で共通している考え方です。

ネイティブ講師への切り替え時期については、ネイティブ講師はいつから必要?オンライン英会話の使い分けで目安と追加料金を整理していますので、迷っている方はあわせて読んでみてください。

訛りが問題になりにくい場面・注意が要る場面

「気にしなくていい」と言い切れないのは、目的によって答えが変わるからです。ここは正直に分けて書きます。

オンライン英会話 | 講師のタイプ選び

目的別に見た、講師タイプの向き不向き

訛りの有無より「今の目的に合っているか」で選ぶほうが失敗しにくいです

話す量を増やす発音を細かく直す料金の負担
フィリピン人講師が中心 一般的な格安プラン 回数を増やしやすい 講師ごとの差が大きい 1レッスン数百円台が中心
ネイティブ講師が中心 追加料金やオプションが必要な場合が多い 同じ予算だと回数が減る 目標にする音を直接聞ける × 月額が上がりやすい
日本人講師が中心 初回や質問整理に向く 日本語に頼りやすい 日本語で仕組みを説明してもらえる × 単価は高めになりやすい
  • ※どの講師タイプでも、習得のスピードや効果には個人差があります
  • ※料金・オプションの条件はサービスごとに異なります。最新は各公式でご確認ください

オンライン英会話くらべ

整理すると、こうなります。

  • 話す量を増やしたい/英語を口から出す習慣をつけたい段階 → フィリピン人講師中心で問題になりにくい
  • 発音そのものを直したい/音声学的なフィードバックが欲しい → 発音指導を専門にしている講師やコースを選ぶ(国籍より、発音指導の経験があるかどうかが重要)
  • 特定地域のアクセントに慣れる必要がある(赴任先が決まっている等) → その地域の講師を指名して受ける

発音そのものを直したい人は、大人の英語発音矯正はオンライン英会話でできる|やり方と選び方のほうが目的に近い内容です。

講師個人を見分ける、プロフィールと最初の5分

国籍でひとくくりにできない以上、個人を見る目を持っておくと外れを引きにくくなります。予約前と受講直後に見るポイントを分けます。

予約前に見る3点

  1. 自己紹介動画があるか、あるなら必ず聞く。文字のプロフィールより、30秒の音声のほうが情報量が多いです。聞き取りづらいと感じたら、その感覚を信じて別の講師にして構いません。
  2. 指導歴と評価件数。評価が数百件ついている講師は、受講者が繰り返し予約している証拠です。星の数だけでなく件数を見てください。
  3. 専攻・資格の記載。教育系の専攻や英語教授法の資格が書かれている講師は、発音や文法の説明に慣れている傾向があります。

受講中に判断する3点

  1. こちらが黙ったときの対応。待ってくれるか、言い換えてくれるか。ここに講師の訓練度が出ます。
  2. こちらの発音を直してくれるか。訛りを気にする人ほど、直してくれる講師を選ぶべきです。何も言わない講師が続くなら、間違いを直してくれないときの頼み方も参考になります。
  3. 音声の環境。生活音が入る、音が割れるといった環境要因は、訛り以上に聞き取りを妨げます。

そして最も大事なのは、合わないと思った講師を我慢して受け続けないことです。 お気に入り登録機能を使って、聞き取りやすい講師を数人確保してしまえば、訛りの問題は実務的にほぼ解決します。

「当たり外れの幅」で選ぶ、サービスの見方

ここからがこの記事の本題です。講師個人で選ぶのは有効ですが、そもそも講師の質のばらつきが小さいスクールを選べば、選ぶ手間そのものが減ります。見るべきは次の3点です。

  • 雇用形態:業務委託で在宅か、正社員でオフィス勤務か
  • 研修と資格:採用後の研修があるか、英語教授法の資格(TESOL等)を求めているか
  • 受講環境:自宅回線か、自社オフィスの回線か

主要サービスを、この軸で並べます(各社公式サイト・最終確認日:2026-08-24)。

オンライン英会話 | 講師の品質管理

講師のばらつきを抑える仕組みで比べる

訛りや当たり外れが心配な人が見るべきは、講師個人より運営の仕組みです

教師の管理体制受講環境料金の目安
QQEnglish 公式サイト記載:教師は正社員・大卒、TESOL取得義務 全員正社員+TESOL取得義務 自社オフィスから提供 月4回3,280円〜(回数課金型)
レアジョブ英会話 公式サイト記載:採用率わずか1% 採用率1%+TESOL基準の研修 講師の受講環境は個別 毎日25分で月7,980円
多国籍・回数無制限型 ネイティブキャンプ、DMM英会話など 在籍が多く幅も大きい 講師の受講環境は個別 回数あたりの単価を下げやすい
  • ※料金はいずれも税込・通常価格。キャンペーン価格や条件は変動します
  • ※「幅が大きい」は質が低いという意味ではなく、選ぶ側の見極めが必要という意味です

オンライン英会話くらべ

当たり外れの幅を最小にしたいなら、教師の管理体制で選ぶ

訛りや講師のばらつきが不安な人にとって、いちばん相性が良いのは教師の雇用と研修を運営側が握っているタイプです。

QQEnglishは公式サイトで、教師を正社員・大卒として採用し、国際資格TESOLの取得を義務としていること、3,000名以上のプロ教師が在籍し、自社オフィスからレッスンを提供していることを明記しています(QQEnglish公式・最終確認日:2026-08-24)。在宅ではなくオフィスからの配信なので、生活音や回線品質のばらつきも起きにくい構造です。

料金は月会費プランで、月4回3,280円/月8回6,180円/月16回9,680円/月30回14,980円(いずれも税込)。無料体験は2回受けられます(QQEnglish 料金プラン・最終確認日:2026-08-24)。回数無制限型と比べると1回あたりは高めですが、「外れを引く確率を下げるための費用」と考えると納得しやすい価格帯です。

聞き取りやすさは最終的に相性なので、まず2回の無料体験で自分の耳との相性を確かめるのが確実です。

別の選択肢:毎日話す量を優先するなら

「まずは量を稼ぎたい。講師は自分で見極める」というタイプなら、毎日受けられる定額型のほうが向きます。レアジョブ英会話は公式サイトで採用率わずか1%TESOLに基づいた研修を英語習得の専門家が監修と記載しており、日常英会話コース・毎日25分で月7,980円(税込・通常価格)無料体験は7日間です(レアジョブ英会話公式・最終確認日:2026-08-24)。

3社の細かい違いはレアジョブ・ネイティブキャンプ・QQ English比較|どれを選ぶ?にまとめてあります。

よくある質問

Q. フィリピン人講師の英語は、どのくらい訛っていますか。 A. 一括りには言えません。ほとんど気にならない講師から、母語の影響が残る講師まで幅があります。だからこそ、国籍で判断せず自己紹介動画と無料体験で確かめるのが確実です。

Q. 初心者ほどネイティブ講師にすべきですか。 A. 逆の意見のほうが多い領域です。ネイティブ講師は自然なスピードとスラングが出やすく、初心者には負荷が高くなりがちです。話す量を確保する段階では非ネイティブ講師のほうが進めやすい、という考え方が一般的です。ただし目的が「特定地域のアクセントに慣れる」なら最初からネイティブでも構いません。

Q. 訛りが気になる講師に当たったら、その場でどうすればいいですか。 A. 遠慮せず「もう少しゆっくり話してください」「チャットに書いてください」と伝えて構いません。それでも聞き取りづらければ、その講師は選ばなければ済む話です。次回から別の講師にしましょう。

Q. 発音を直してほしいと伝えるにはどうすればいいですか。 A. レッスン冒頭で「発音を直してほしい」と一言伝えるのが最も確実です。伝え方の具体例はレッスンのリクエストが伝わらないときの書き方にまとめています。

Q. 結局、訛りは学習の妨げになりますか。 A. 目的次第です。話せるようになることが目的なら、優先度は高くありません。発音そのものを直すことが目的なら、講師選びの基準に入れるべきです。

こんな人におすすめ

  • とにかく話す回数を増やしたい人 → フィリピン人講師中心のサービスで問題になりにくい。国籍より「聞き取りやすい講師を数人確保する」ことに時間を使う
  • 講師選びで消耗したくない人 → 教師を正社員採用し研修を管理しているタイプ(QQEnglishなど)が向く
  • 発音そのものを直したい人 → 国籍ではなく、発音指導の経験・コースの有無で選ぶ
  • 赴任先や取引先の地域が決まっている人 → その地域の講師を指名して耳を慣らす

まとめ

フィリピン人講師の訛りは、「危険だから避けるもの」でも「まったく気にしなくていいもの」でもありません。目的が話す量の確保なら優先度は低く、発音矯正なら講師選びの基準に入る。それだけの話です。

そして不安の実体は国籍ではなく当たり外れの幅にあります。幅が気になるなら、講師を正社員として雇用し研修と受講環境を運営側が管理しているサービスを選ぶ。幅は自分で吸収できるなら、毎日受けられる定額型で量を稼ぐ。どちらも合理的な選び方です。

最後に一つだけ。この判断は、無料体験を1〜2回受ければ大半が片づきます。 文字情報でいくら比べても、自分の耳に合うかどうかは聞いてみないと分かりません。迷っている時間のほうが、もったいないかもしれません。

※料金・無料体験条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。英語習得の進み方には個人差があります。

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