IELTSスピーキングをオンライン英会話で練習する方法と頼み方
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IELTSのスピーキングは、試験官と1対1で話す対面式の試験です。英検協会の公式情報によると、コンピューター版でもスピーキングだけは対面で行われます。独学で足りないのは「人に質問されて、時間内に答える経験」です。
オンライン英会話で練習できるのは、Part1〜3の本番形式の受け答えと時間配分です。IELTS専用の教材は、DMM英会話・ネイティブキャンプ・QQEnglishの3社で確認できました。一方で、講師がつけるバンドの予想は公式の採点ではありません。この記事では、3社の違いと、講師に試験官役を頼む英文をまとめます。
IELTSスピーキングの形式と4つの採点基準
IELTSスピーキングは11〜14分で、3つのパートに分かれています(IDP IELTS Japan公式サイトより)。
| パート | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| Part1 | 4〜5分 | 仕事・勉強・家族・趣味など身近な質問 |
| Part2 | 3〜4分 | カードのテーマについて準備1分・スピーチ最大2分 |
| Part3 | 4〜5分 | Part2のテーマを広げた抽象的な質問 |
採点は次の4基準で行われます(IELTS公式「Speaking Band Descriptors」より)。
- Fluency and coherence(流暢さと話のつながり)
- Lexical resource(語彙の幅)
- Grammatical range and accuracy(文法の幅と正確さ)
- Pronunciation(発音)
バンド6と7を分けるもの
公式の記述を読むと、バンド6と7の差は「長く話せるか」ではありません。バンド6の説明には、長く話そうとする意欲はあるとあります。ただし言いよどみや言い直しで、話のつながりが崩れることがあるとされています。バンド7の説明では、言いよどみが出ても話のつながりには影響しない、とされています。
語彙でも同じ差があります。バンド7以上には「必要に応じた言い換え(paraphrase)」が挙げられています。練習で鍛えるべきは、詰まったときに別の言い方で話を続ける力です。
オンライン英会話でできる練習とできない練習
オンライン英会話が向いているのは、本番の流れを体に入れる練習です。
できること
- 知らない質問にその場で答える練習(Part1・Part3)
- 1分準備・2分スピーチの時間配分(Part2)
- 話し終えたあとに、言い換えや文法の直しを受けること
できないこと・限界があること
- 公式のバンドスコアを出すこと。講師の予想はあくまで目安です
- 本番と同じ緊張感の再現。本番は対面で、画面越しとは空気が違います
- すべての講師がIELTSの形式に慣れているとは限らない点
講師の予想バンドに一喜一憂するより、同じ弱点を何度も指摘されていないかを見るほうが役に立ちます。4基準のどこで止まっているかを知ることが、オンライン英会話を使う一番の目的です。
IELTS用の教材がある3社の違い
3社とも、IELTSスピーキング用の教材やコースを公式サイトに掲載しています。違いは「月額の範囲で何回受けられるか」と「1回の長さ」です。
IELTSスピーキング | 練習に使えるサービス
IELTS用教材がある3社の違い
2026-09-30時点で各社の公式情報から確認できた内容
| IELTS用の教材 | 1回の長さ・消費 | 月額の目安(税込) | |
|---|---|---|---|
| DMM英会話 毎日1レッスン型 | ○ Practice Test 1〜15など | ○ 25分・毎日の枠内で受講 | ○ 6,980円(2ヶ月目以降) |
| ネイティブキャンプ 今すぐレッスン型 | ○ 120レッスン(Part1〜3) | △ 回数無制限・対応講師は要確認 | ○ 7,480円 |
| QQEnglish ポイント制 | ○ 模擬試験形式の全40回 | △ 50分・150ポイント〜 | △ 月8回は6,180円(400pt) |
- ※QQEnglishのIELTSコースはTOEIC550点以上などの受講目安あり
- ※料金は変わることがあります。最新は各公式サイトでご確認ください
オンライン英会話くらべ
DMM英会話|月額の範囲で模擬テストを回せる
最終確認日:2026-09-30
DMM英会話の公式サイトには、「IELTS Speaking Test Preparation」という教材があります。その中に「IELTS Speaking Practice Test」のレッスンが1から15まで並んでいます。DMM英会話が2015年に出したプレスリリースでは、IELTSスピーキング用の教材は全30種類と案内されていました。
料金は、スタンダードプランの毎日1レッスンが2ヶ月目以降で月6,980円です(公式サイトより)。IELTS教材を使っても教材費は別にかかりません。公式サイトでは、無料体験の7日間は教材15,000点以上が使い放題と案内されています。
向いている人:本番まで2〜3ヶ月あり、25分で模擬テスト1回分を毎日こなしたい人です。本番の11〜14分は、25分レッスンの中に収まります。
合わない点:毎日1レッスン型なので、1日に何回も受けたい時期には枠が足りません。無料体験は申込み時にカード登録が必要です。
ネイティブキャンプ|回数を重ねたい時期に
最終確認日:2026-09-30
ネイティブキャンプの教材一覧には「IELTSスピーキング対策」があり、120レッスンがPart1〜3に分かれています。対象レベルは同社の基準で4〜10です。
プレミアムプランは月7,480円で、予約不要の「今すぐレッスン」は回数無制限と公式サイトに書かれています。試験直前の1〜2週間に、1日に何度もPart2を回したい人には、回数の制限がない仕組みが合います。
合わない点:今すぐレッスンで、IELTS教材に対応した講師がすぐ見つかるかは時間帯によります。公式サイトで確認できなかったため、無料体験中に確かめてください。無料体験は7日間と案内されていますが、適用の条件はキャンペーンごとに公式で確認が必要です。
QQEnglish|本番形式の50分コースを受けたい人に
最終確認日:2026-09-30
QQEnglishには「IELTS Speaking」という専用コースがあります。公式ページによると、全40回が本番形式の模擬試験で、毎回講師のフィードバックがつきます。受講の目安は、TOEIC550点以上か、過去のIELTSスピーキング4.5以上です。同社のレベル表で4以上も目安に入っています。
料金はポイント制です。月8回プランは月6,180円で400ポイント、月16回プランは月9,680円で800ポイントです。IELTSコースは1回50分で150ポイントからです。月8回プランの400ポイントなら、50分コースは2回分になります(400÷150で計算)。「品質保持のため提供できるレッスン数に限りがある」とも書かれています。
向いている人:すでにIELTSを受けたことがあり、模擬試験とフィードバックを1回でまとめて受けたい人です。
合わない点:1回あたりのポイント消費が大きく、回数をこなす練習には向きません。
講師に試験官役を頼む英文
講師に何も伝えないと、IELTS教材でも普通の会話レッスンになりがちです。レッスン開始時に、次の文をチャットに貼ってください。
I'm preparing for the IELTS Speaking test.
Could you act as the examiner and follow the real test format?
- Part 1: ask me 4-5 questions about familiar topics.
- Part 2: give me 1 minute to prepare and stop me at 2 minutes.
- Part 3: ask follow-up questions that make me explain my opinion.
Please don't correct me during the test.
After the test, please give feedback on these 4 points:
fluency and coherence, vocabulary, grammar, and pronunciation.
ポイントは「試験中は直さないで」と頼むことです。 途中で直されると、本番のように話し続ける練習になりません。直しは最後にまとめて受けます。
25分レッスンの時間割
25分レッスンなら、次の配分で模擬テスト1回と振り返りが入ります。
- 最初の1分で上の英文を貼る
- 11〜14分で模擬テストを通す
- 残りの約10分でフィードバックを受ける
フィードバックでは、次の1文を足すと直しが具体的になります。
「Could you give me one better way to say the sentence I got stuck on?」
意味は「詰まった文の言い換えを1つ教えてください」です。バンド7の基準にある「言い換え」を、自分の言葉として増やせます。
毎回メモする3項目
レッスンのあとに、次の3つだけを書き残します。
- 詰まった質問と、講師に教わった言い換え
- 2回以上指摘された文法のミス
- Part2で2分話し切れたかどうか
2回以上指摘された項目は、次のレッスンの冒頭で講師に伝えます。英文は「Please check if I still make this mistake.」で足ります。同じ指摘が消えたかどうかで、練習の成果を確かめられます。
目標と残り期間で選ぶ使い方
選び方の軸は、本番までの残り期間と、いまのスコアの2つです。
| 状況 | 合う使い方 |
|---|---|
| 初受験・本番まで2ヶ月以上 | DMM英会話で毎日1回、Practice Testを順番に回す |
| 本番まで2週間を切った | ネイティブキャンプで1日数回、Part2だけ集中して回す |
| 受験経験あり・5.5から伸びない | QQEnglishの50分コースで弱点のフィードバックを受ける |
初受験の人がいきなり模擬テストを受けると、何も言えずに終わることがあります。その場合は最初の1週間、Part1だけを繰り返してください。Part1の質問は身近な話題なので、答えの型を作りやすいパートです。
スコアの伸び方には個人差があります。オンライン英会話で練習しても、目標バンドに届くとは限りません。
練習前に知っておきたい注意点
- 講師の予想バンドは非公式:オンライン英会話の講師はIELTSの試験官ではありません。予想バンドは、自分の弱点を知る材料として使います
- 本番は対面:画面越しより相手との距離が近く、緊張の種類が違います。カメラをオンにして、目を見て話す練習をしておきます
- 暗記した答えは崩れやすい:Part3は予想外の角度から質問されます。丸暗記より、理由と具体例を足す型を練習するほうが本番で使えます
よくある質問
Q. オンライン英会話だけでIELTSのスピーキング対策はできますか。 A. 話す練習の相手としては使えます。ただし語彙や文法の土台は、レッスンの外で積む必要があります。レッスンは「覚えた表現を使ってみる場」と考えてください。
Q. ネイティブ講師でないと練習になりませんか。 A. IELTSの採点基準の発音は、アクセントの有無ではなく「どれだけ聞き取りやすいか」で見られます。形式に沿って質問し、4基準で直してくれる講師なら国籍は問いません。
Q. ペーパー版はまだ受けられますか。 A. 英検協会の会場では受けられません。英検協会の発表では、ペーパー版は東京と大阪の会場が2026年8月実施分まで、それ以外の会場が6月実施分までで終了しました。今後はコンピューター版で受けることになり、スピーキングは引き続き対面です。
まとめ
- IELTSスピーキングは11〜14分・対面・4基準で採点される
- オンライン英会話で練習できるのは、本番形式の受け答えと時間配分
- 毎日1回ならDMM英会話、直前の回数重視ならネイティブキャンプ、50分の模擬試験ならQQEnglish
- レッスン開始時に「試験官役で・途中で直さない・最後に4基準で直す」と頼む
※料金・無料体験条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。
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参考にした情報
- IELTS公式「Speaking Band Descriptors」(ielts.org)、IDP IELTS Japan「Speaking practice questions and sample tasks」(ieltsjp.com)
- 日本英語検定協会 IELTS公式サイト(コンピューター版よくあるご質問・ペーパー版提供終了のお知らせ)
- DMM英会話・ネイティブキャンプ(IELTSスピーキング対策教材)・QQEnglish(IELTS Speakingコース・料金プラン)の各公式サイト