オンライン英会話で分かったふりをする癖の直し方
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講師が何か言った。半分くらいしか分からない。でも聞き返すのも気まずいし、レッスンを止めたくないから、とりあえず “Yes.” と言ってうなずいて先へ進める——。オンライン英会話を続けている人なら、一度は身に覚えがあるのではないでしょうか。
この「分かったふり」は、その場をやり過ごすには便利です。しかし続けていると、レッスンを何回受けても手ごたえが出ない、という状態に静かにつながっていきます。この記事では、なぜ分かったふりが上達を止めてしまうのかを分解したうえで、その場で確認するための具体的なフレーズ、そして「聞き返しやすい環境」をどう選ぶかまでをまとめます。
なお、話せるようになるスピードには個人差があります。「これをやれば必ず○ヶ月で直る」といった保証はできませんので、その前提で読み進めてください。
そもそも、なぜ人は分かったふりをしてしまうのか
自分の意志が弱いから、ではありません。分かったふりが出るのには、はっきりした理由があります。
理由1:聞き返す=レベルが低いと思われる、という思い込み
「何度も聞き返したら、講師にあきれられるのでは」という不安です。これは日本語での会議やビジネスの場で染みついた感覚を、そのまま英語のレッスンに持ち込んでしまっている状態です。実際には、オンライン英会話の講師は毎日たくさんの学習者を相手にしているプロで、聞き返されること自体は日常です。あきれるどころか、「分かっていないところを教えてくれた」と受け取るのが普通です。
理由2:聞き返すための英語が、とっさに出てこない
「もう一度言ってください」を英語で何と言うか、頭では知っていても、緊張している場面ではとっさに口から出ません。出てこないから、代わりに “Yes.” と言ってしまう。これは知識の問題ではなく、準備と慣れの問題です。フレーズを口が覚えるまで反復すれば解消できます(後述します)。
理由3:25分を止めたくない、という気持ち
レッスンは時間が限られています。「ここで止めたら、話す時間が減ってしまう」という焦りから、分からないところを飛ばして進めてしまう。気持ちは分かりますが、これは中身のない25分を量産しているのと同じで、結果的にいちばん時間を無駄にしています。
分かったふりが「上達を止める」仕組み
分かったふりの何が問題なのか。単に「もったいない」だけではありません。上達を構造的に止めてしまう理由が3つあります。
- 間違いが直らない:講師が指摘や言い換えをしてくれても、うなずいて流してしまえば、その情報は受け取れません。せっかくの修正が素通りします。
- 同じ壁に何度もぶつかる:分からなかった表現をその場でクリアにしないので、次のレッスンでも、その次でも、同じところで詰まります。壁が更新されません。
- 「なんとなく通じた」で満足してしまう:本当は理解していないのに会話が続くと、できている気分になります。この手ごたえの誤作動が、伸び悩みに気づくのを遅らせます。
オンライン英会話 | 分からなかったときの対応
分かったふり vs その場で確認、何が変わるか
同じ25分でも、蓄積されるものがまったく違います
| 講師の修正を受け取れるか | 同じ壁を越えられるか | |
|---|---|---|
| 分かったふりで流す Yesとうなずく | × 素通りしてしまう | × 毎回同じ所で詰まる |
| その場で聞き返す・確認する 一手間かける | ○ その場で受け取れる | ○ 一つずつ潰せる |
- ※聞き返す回数が多くても、講師は問題視しません。むしろ理解度が伝わり、教えやすくなります。
オンライン英会話くらべ
その場で確認するためのフレーズを、口に覚えさせる
分かったふりを直す一番の近道は、「分かりません」「もう一度」を英語で言えるようにしておくことです。とっさに出るように、レッスン前に何度か口に出して練習しておきましょう。
聞き返す
- Sorry?/Pardon? ——短く聞き返す。カジュアルな相手には十分です。
- Could you say that again? ——「もう一度言っていただけますか」。丁寧で、ビジネスの場でも使えます。
- Could you speak more slowly, please? ——「もう少しゆっくり話してもらえますか」。
- Could you say that in a different way? ——「別の言い方で言ってもらえますか」。言い換えてもらうと理解できることは多いです。
意味を確認する
- What does ”◯◯” mean? ——「◯◯ってどういう意味ですか」。分からない単語をそのまま聞けます。
- Do you mean …? ——「つまり…ということですか」。自分の理解が合っているかを確かめる、最強の一言です。
- Let me check — you mean …? ——同じく確認。うなずく代わりに、これを言う癖をつけます。
コツは、“Yes.” と言いそうになったら、代わりに “Do you mean …?” を出すと決めておくことです。うなずきを、確認の質問に置き換える。これだけで、レッスンの中身がはっきり変わります。(相槌や沈黙が気になる人は、相槌・沈黙を埋めるフレーズ集もあわせてどうぞ。)
「聞き返しやすい環境」を選ぶ、という発想
フレーズを準備しても、そもそも聞き返しにくい環境だと、癖はなかなか抜けません。ここはサービスやレッスンの受け方でカバーできる部分です。
タイプA:日本人講師(または日本語が通じる講師)を選ぶ
どうしても英語で聞き返せない、という段階では、日本語で「今のところ、もう一度お願いします」と言える環境が助けになります。日本人講師中心のサービスや、日本語サポートのあるレッスンなら、分からないところを日本語で確認できるので、「分かったふり」に逃げる必要がなくなります。まずはここで「分からないと言う」練習に慣れ、少しずつ英語での聞き返しに移していくのがおすすめです。
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日本人講師のメリット・デメリットは日本人講師のオンライン英会話の選び方に詳しくまとめています。
タイプB:講師を固定して、慣れた相手に聞き返す
毎回違う講師だと、そのつど気を使って聞き返しづらくなります。同じ講師を続けて予約すると、相手の話し方に慣れ、遠慮なく「分かりません」と言えるようになります。まずは1人、聞き返しやすいと感じた講師を見つけるところから始めましょう。
タイプC:録画・録音を活用して、後から取りこぼしを拾う
レッスン中にすべてを確認しきるのは難しいものです。録画・録音が可能なサービスを選び、後から聞き直せば、その場で流してしまった部分を復習で拾えます。ただし録画・録音を禁止しているサービスもあるので、利用規約を必ず確認してください。
このタイプの選び方は、講師の間違いの指摘を受け取り切れているか不安な人にも向きます。間違いを直してくれない講師への頼み方も参考になります。
まず無料体験で「聞き返しやすさ」を確かめる
どのタイプが合うかは、実際に受けてみないと分かりません。多くのサービスに無料体験があるので、「分からないところを聞き返せたか」を基準に、複数を試して比べるのがおすすめです。
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分かったふりを減らす、レッスン中の3つの習慣
環境を整えたら、あとはレッスン中の小さな習慣で仕上げます。
- **「うなずく前に、Do you mean …? を出す」**と最初に決めておく。うなずきを確認質問に置き換えるだけで、分かったふりは激減します。
- メモを取りながら受ける。分からなかった単語をひとことメモしておき、レッスンの最後や録画で拾う。その場で全部止めなくても、取りこぼしを後から回収できます。
- レッスンの冒頭で講師に一言伝える。“When I don’t understand, I’ll ask you to repeat, OK?”(分からないときは聞き返しますね)と最初に宣言しておくと、聞き返しのハードルがぐっと下がります。
よくある質問
Q. 何度も聞き返すと、講師に嫌がられませんか? A. 基本的には嫌がられません。オンライン英会話の講師は、聞き返しに慣れています。むしろ理解度が伝わることで、レベルに合わせて話し方を調整してくれます。もし明らかに不快な対応をされたと感じたら、その講師を選ばなければよいだけです。
Q. 聞き返してばかりで、会話が全然進みません。 A. 最初はそれで問題ありません。「なんとなく進む会話」より、「止まりながらも理解できている会話」のほうが、後の伸びにつながります。慣れてくると、聞き返す回数は自然と減っていきます。全体的に聞き取りが苦しい場合は、土台のほうを大人のリスニング改善のやり方で整えると、聞き返す頻度自体が下がります。
Q. 日本人講師に頼りすぎると、上達しないのでは? A. ずっと日本人講師だけ、という状態が長く続くなら、その懸念はあります。おすすめは、「分からないと言う」練習を日本人講師で身につけ、慣れたら外国人講師のレッスンに移すという順番です。あくまで通過点として使うと、無駄になりません。
Q. 録画したレッスンを、結局見返せません。 A. よくある悩みです。全部を見返そうとすると続きません。**「その場でメモした単語だけ、録画で確認する」**というように、拾う範囲を絞ると続けやすくなります。
まとめ:うなずきを、確認の質問に変える
- 分かったふり(Yesとうなずいて流す)は、その場は楽でも、講師の修正が素通りし、同じ壁に何度もぶつかる原因になります。
- 直す近道は、聞き返す・確認するフレーズを口に覚えさせること。うなずきそうになったら “Do you mean …?” を出すと決めておきます。
- 聞き返しやすい環境を選ぶのも有効です。日本人講師(日本語で確認できる)/講師固定(慣れた相手に聞ける)/録画つき(後から拾える)の3タイプから、自分に合うものを無料体験で確かめましょう。
一気に完璧を目指す必要はありません。「今日は一度だけ、うなずかずに聞き返せた」——それが積み重なって、レッスンの中身が変わっていきます。
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参考にした情報
- ベルリッツ「オンライン英会話で使えるフレーズ50選」(聞き返し表現の確認)
- スタディサプリENGLISH「オンライン英会話は録画・録音したほうがいい?」(復習方法の確認)