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文法がボロボロでもオンライン英会話は続けていい?判断の基準

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レッスン中に「I go to Tokyo yesterday」と言ってしまった。講師は笑顔でうなずいて次の質問に移る。終わってから気づいて、画面の前で頭を抱える——。

こうなると多くの人が同じ結論に飛びます。「自分はまだ話す段階じゃない。文法をやり直してから戻ろう」。そして参考書を1冊買い、レッスンを休会し、2か月後には英語そのものから離れています。

結論を先に書きます。**文法が崩れている自覚があっても、レッスンを止める必要はありません。**止めるかどうかではなく、自分の「ボロボロ」がどちらの種類なのかを見分けることが先です。種類によって、打つ手がまったく変わります。

レッスンを止めて文法に戻る必要がない理由

会話を止めて文法だけをやる方式が続かないのは、成果の確認ができないからです。

文法書を1周しても、話せるようになった実感は出ません。テストがないので、進んでいるかどうかを測る手段が「ページが進んだ」しか残らない。この状態で2か月走れる人は少数です。

もうひとつ、間違いに気づく機会が消えます。「I go to Tokyo yesterday」に自分で気づけたのは、口に出したからです。参考書を読んでいるあいだ、自分がどの形を口にするかは分かりません。文法の穴は、話して初めて場所が特定できます。

ただし例外があります。be動詞と一般動詞の区別がつかず、単語を並べるだけで文の形にならない段階です。この状態で外国人講師の25分に入ると、講師の説明を聞くだけの時間になりやすい。英語だけのレッスンにこだわる必要はありません。日本人講師のレッスンを数回はさむか、入門書を2〜3週間だけ先に通すほうが、レッスンの中身が濃くなります。

「文法がボロボロ」には2種類ある

自分がどちらかを見分けないと、対策が的外れになります。判定は1分で終わります。

A. 知識が抜けている 「現在完了と過去形の違いを日本語で説明できますか」と聞かれて、答えられない。関係代名詞と聞いてもピンとこない。この場合は、口を動かす練習をいくら増やしても正しい形は出てきません。インプットが要ります。

B. 知っているのに出てこない 指摘されれば「あ、yesterday だから went だ」と即座に分かる。書く時間があれば正しく書ける。それでも会話になると崩れる。この場合、参考書をもう1周しても状況は変わりません。取り出す速度の問題だからです。

多くの社会人はBです。高校まで英語をやった人が過去形を知らないことは、まずありません。知らないのではなく、25分のあいだ、意味を組み立てるので手一杯になって動詞の形まで手が回っていないのが実態です。

AとBは混在もします。「時制はBだが、関係代名詞はA」のように項目ごとに違うことが普通です。だから「全部やり直す」ではなく、項目ごとに切り分けます。

Aの場合:どこまで戻るか

戻る範囲は中学英語までで足ります。

文部科学省の中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編では、中学校で扱う語を1,600〜1,800語程度としています。日常のやりとりで使う動詞や接続の型は、この範囲におおむね収まります。仮定法の細かい用法や分詞構文を先に埋めても、25分のレッスンで使う場面はほとんど来ません。

戻る項目も絞ります。会話で崩れやすいのは次の4つです。

  • 時制:過去・現在完了・未来の言い分け
  • 主語と動詞の一致:三単現のs、be動詞の使い分け
  • 疑問文と否定文の作り方:do / does / did の位置
  • 前置詞:in / on / at の使い分け

この4項目だけを、薄い参考書1冊で2〜3週間かけて通します。1周で完璧にしようとしないことが条件です。完璧を目指すと4項目が終わる前に力尽きます。

この期間もレッスンは続けます。むしろ、その週にやった項目を意図的に会話で使うと、定着の速度が変わります。「今週は現在完了を3回使う」と決めてレッスンに入るだけで、参考書の内容が自分の言葉になります。

Bの場合:レッスン中にできること

Bの人が最初にやるべきは、参考書ではなく講師への依頼です。

多くの講師は、会話の流れを止めないことを優先して、軽い間違いを訂正しません。放置されているのではなく、そういう進め方が既定になっているだけです。だから、こちらから頼みます。

依頼文の例を挙げます。

  • その場で直してほしいとき:Could you correct my grammar mistakes right away, even if it interrupts the conversation?
  • あとでまとめて直してほしいとき:Could you note my grammar mistakes in the chat box and go over them at the end?
  • 項目を絞りたいとき:Please focus on my verb tenses today. You can ignore other small mistakes.

3つ目が効きます。「全部直して」と頼むと指摘が多すぎて、どれも記憶に残りません。1回のレッスンで直す項目を1つに絞ると、同じ間違いが翌週に減ります。頼み方の詳しい型は間違いを直してくれない時の頼み方にまとめています。

もうひとつ、取り出す速度を上げる練習が要ります。日本語を見て英語に直す作業を、1日5分だけ入れる方式です。会話と違って意味を考える負荷がないぶん、動詞の形だけに集中できます。やり方はとっさに英語が出てこない原因と対策で扱っています。

3つの進め方を比べる

「止める」「並行」「会話だけ」の3案を並べます。

文法の穴埋め | 進め方の比較

レッスンを止める・並行する・会話だけ続ける

どれが向くかは、抜けがA型かB型かで変わります

話す量の維持文法の穴の埋まり方続けやすさ
一度止めて文法だけ 休会して参考書 × 話す機会がゼロになる △ 穴の場所が分からないまま全部やる × 進み具合を測る手段がない
並行(レッスン+4項目に絞った文法) A型向き ○ レッスンは通常どおり継続 ○ 会話で崩れた項目から埋められる △ 毎日15分ほど別枠が要る
会話だけ続ける(依頼文で訂正を頼む) B型向き ○ レッスン時間がそのまま練習量 △ 知識の抜けには届きにくい ○ 新しい習慣を足さなくてよい
  • ※定着の速さには個人差があります。上の表は、それぞれの進め方で何が得られて何が抜けるかの整理です
  • ※A型・B型は本文の自己診断(知識が抜けている/知っているが出てこない)を指します

オンライン英会話くらべ

図のとおり、A型なら並行、B型なら会話中心に依頼を足す形が噛み合います。どちらの場合も、レッスンを止める案が有利になる場面はありません。

並行する1週間の組み立て

A型の人向けに、実際の週の形を書きます。

  • 月・水・金:レッスン25分。その週の項目を意図的に3回使う
  • 火・木:参考書15分。1項目だけ読んで例文を5つ音読する
  • 土:日本語→英語の変換練習5分。その週の項目だけを対象にする
  • 日:何もしない

平日15分の枠を新たに作るのが難しければ、レッスンの予習時間を文法に振り替えます。予習で教材を読み込む代わりに、その日の教材に出てくる文法項目だけを見ておく形です。

週の項目は1つに固定します。「今週は過去形と現在完了だけ」と決めて、他の間違いは気にしない。項目を分散させると、どれも中途半端なまま次の週が来ます。

文法が不安なときのサービス選び

サービスを選び直す場合、見るべき点は3つです。

1. 教材にレベル区分があるか 初級者向けの教材が用意されていないと、いきなりディスカッション教材に放り込まれます。教材選びで迷ったときの考え方は教材レベルの選び方にまとめました。

2. 日本語で学習相談ができるか 「自分はA型かB型か」「どの教材から入るか」の判断は、英語だけのレッスン中には決めにくい。日本語で相談できる窓口があると、遠回りが減ります。

3. 無料体験で教材を実際に見られるか 公式サイトの説明だけでは、教材が自分のレベルに合うかは分かりません。体験期間中に、初級教材を1つ開いて内容を確かめます。

レアジョブ英会話は、この3点を満たすサービスのひとつです。公式サイトによると、無料体験は7日間。教材は5,000を超え、初級者向けから中上級者向けまでの区分があります。日本人講師によるレッスン・学習相談があり、入会前に日本人カウンセラーと学習方法を相談できるとも記載されています。日常英会話コースの毎日25分プランは月額7,980円(初月50%OFFで3,990円)です。(最終確認日:2026-09-06)

文法の抜けが気になる段階では、教材のレベル選びを自分ひとりで決めきるのが難しくなります。日本語で相談してから最初の教材を決めたい人は、無料体験の期間内にカウンセリングまで試してください。初月の使い方が決まります。

参考書は「薄い1冊」から選ぶ

A型の人が買う参考書は、厚さで選びます。

500ページの総合英文法書を買うと、目次を見た時点で戦意が削がれます。会話で使う4項目を埋めるだけなら、中学英語の範囲を扱った200ページ前後の1冊で足ります。選ぶときの条件は3つです。

  • 例文に音声がついている:黙読だけだと会話では出てきません
  • 1項目が見開き2ページで終わる:15分の枠に収まる区切りが要ります
  • 練習問題が少なめ:問題を解く時間より、例文を音読する時間を優先します

書店で中身を確認できない場合は、レビューで「音声つき」「見開き完結」に触れているものを探します。

よくある質問

Q. 文法を間違えたまま話し続けると、間違いが固まりませんか。 訂正を受けない状態が長く続けば、その形が癖になる可能性はあります。だから講師に訂正を依頼します。放置して話し続けるのと、依頼して話し続けるのは別の話です。

Q. 講師に「文法が苦手だ」と伝えたほうがいいですか。 初回に伝えると、教材の提案とレッスンの速度が変わります。I’m not confident about grammar. Please correct my mistakes. の2文で通じます。

Q. 中学英語のやり直しにどれくらいかかりますか。 かける時間と元の理解度で変わるため、期間は断定できません。本文で挙げた4項目に絞り、1日15分で進める場合、1項目あたり1週間前後が目安の目盛りになります。

Q. 文法専門のコースを申し込んだほうが早いですか。 A型で、独学が2週間続かなかった経験があるなら選択肢に入ります。ただし費用は上がります。まず無料体験で、通常のレッスンに文法の依頼を足す形を試してから判断すると、余計な出費を避けられます。

Q. ブランクが長く、何から戻せばいいか分かりません。 文法より先に、レッスンの再開手順を決めるほうが優先です。ブランク明けの戻し方で扱っています。

こんな人におすすめ

  • 指摘されれば分かるのに会話で崩れる人:B型です。参考書を買う前に、講師への依頼文を1つ試してください
  • 現在完了を日本語で説明できない人:A型です。中学範囲の4項目に絞って、レッスンと並行で埋めます
  • 休会を検討している人:休会は再開のきっかけを自分で作り直す形になります。回数を減らして残すほうが戻りやすくなります

逆に、単語を並べるだけで文の形にならない段階の人には、この記事の並行方式は向きません。先に、日本語で説明を受けられる形を確保するほうが早く進みます。

※料金・無料体験条件は執筆時点のものです。最新は各公式でご確認ください。

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